その他内装の様式(その5)
・車端部と貫通路
その他、外観同様に車端部にも違いがあります。ここでは、それを貫通路のドアの違いと共に見ることにします。
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車端部と貫通路[1](緑の化粧板に塗りドア) |
上のようなものが一般的なもので、化粧板の緑に合わせてドアが緑で塗られています。化粧板が緑であることからも分かるように、灰色枠に青色モケット、灰色枠に茶色モケットの座席を持つクロスシート車、ロングシート車に見られるものです。
また、見えづらいですがドアの硝子は針金入りで、斜めに格子が走っています。
これに対応して、茶色の化粧板を持つものもあります。
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車端部と貫通路[2](茶色の化粧板に地金ドア) |
車端部と貫通路[3](茶色の化粧板に塗りドア・地金枠) |
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車端部と貫通路[4](茶色の化粧板に塗りドア・塗り枠) |
このように、このタイプではドアが地金のままのものと塗られているものがあります。このうち地金のままのものが普通に見られるタイプのもので、塗られているものは一部の初期車にしか見られません。車輌によっては硝子の止め金具まで塗られているものもあります。
なお、硝子には針金は入っておらず、素通しのままです。
また、これが1000番代になると少し様子が違ってきます。
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車端部と貫通路[5](1000番代) |
ご覧のように、貫通路の左右が出っ張っています。これは要するに1000番代独特の雪切窓が車端部についているためで、雪切窓がとっているスペースがそのまま出っ張りになっているのです。
なお、1000番代には灰色枠に青色モケット、灰色枠に茶色モケットという緑の化粧板を持つアコモの車輌しかないため、車端部と貫通路の種類はこれしかありません。
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